鎌ケ谷市で住み替えを考えたとき、売り先行と買い先行どちらを選ぶべきか

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鎌ケ谷市の住み替え需要は今、動き始めている

「そろそろ家を買い替えたい」「子どもが増えたので広い家に移りたい」——そんな相談が、ここ最近増えています。

背景にあるのは、周辺エリアの住宅価格の高騰です。

2025年の公示地価(住宅地)を見ると、隣接する主要都市との差は明確です。

※住宅地の平均公示地価(円/㎡)。出典:国土交通省 地価公示(2025年)

市川市が約43万円/㎡、松戸市が約24万円/㎡、船橋市が約18.6万円/㎡であるのに対し、鎌ケ谷市は約10.9万円/㎡。市川市と比べると4分の1以下、松戸・船橋と比べても半分以下の水準です。

都内や隣接主要都市では手が届きにくくなった購入層が、交通利便性が高く割安感のある鎌ケ谷市に目を向け始めているとみられます。

実際に国土交通省の不動産情報ライブラリで確認できる取引件数のデータにも、その動きが表れています。

※2025年は上半期(第1〜2四半期)245件をもとに年間換算。出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ

2022年から2024年は年間370〜390件で推移していましたが、2025年は上半期だけで245件と、年間換算では過去最高水準のペースで推移しています。

鎌ケ谷市は今、住み替えを検討するうえで動きやすいタイミングを迎えているかもしれません。

住み替えで最初に突き当たる「順番」の問題

住み替えを決意したとき、多くの方がまず悩むのが「順番」です。

住み替えには大きく2つの進め方があります。今の家を先に売ってから次を探す方法を「売り先行」、先に次の家を決めてから今の家を売る方法を「買い先行」と呼びます。どちらの順番で動くかによって、資金計画・生活の段取り・リスクの内容が大きく変わります。

どちらが正解というわけではなく、それぞれにメリットとデメリットがあります。この選択を間違えると、「売れなくて二重ローンが続いた」「気に入った物件を逃した」という事態にもなりかねません。

以下で整理してみます。

売り先行(今の家を先に売る方法)のメリット・デメリット

売り先行とは、今の家を売却してから次の購入物件を探す方法です。

メリット

まず資金計画が立てやすい点が大きな利点です。売却によっていくら手元に残るかが確定してから動けるため、予算オーバーのリスクが少なくなります。住宅ローンが残っている方にとっては特に重要な点で、「売ったお金でローンを完済してから次を探す」という安心感があります。

また、売り急ぐ必要がないため、時間をかけて納得できる価格で売れる可能性が高まります。

デメリット

売却後、次の物件が決まるまでの間に「住む場所がない」状態になることがあります。その場合、仮住まい(賃貸)を挟む必要が生じ、引っ越しが2回になるコストと手間がかかります。

また、「売れたものの、希望に合う物件が見つからない」という状況も起こり得ます。

買い先行(次の家を先に買う方法)のメリット・デメリット

買い先行とは、次の家を先に購入・契約し、その後で今の家を売る方法です。

メリット

気に入った物件をすぐ押さえられるのが最大の利点です。「子どもの入学に合わせてこの学区に引っ越したい」など、タイミングが決まっている場合にも対応しやすくなります。

また、引っ越しが1回で済むため、仮住まいのコストや手間がかかりません。

デメリット

今の家が売れる前に次の家を購入するため、一時的に2つの住宅ローンを抱えるリスクがあります。売却に時間がかかればかかるほど、資金的な負担が増す点は注意が必要です。

また、「早く売りたい」という焦りから、売却価格を下げざるを得ないケースも起こり得ます。

鎌ケ谷市の場合、どちらが現実的か

項目 売り先行(今の家を先に売る) 買い先行(次の家を先に買う)
資金計画 売却額が確定してから購入できるため立てやすい 一時的に二重ローンになるリスクがある
住まいの連続性 仮住まいが必要になる場合がある 引っ越しが1回で済み、生活の断絶が少ない
売却価格 時間的余裕があり、納得できる価格で売りやすい 早期売却を迫られると価格が下がりやすい
購入タイミング 希望物件を逃す可能性がある 気に入った物件をすぐ押さえられる
向いている人 ローン残債が多い・資金に余裕がない方 資金に余裕がある・次の物件が決まっている方
鎌ケ谷市での現実 年間360〜490件の取引実績があり、一般的な住宅地なら長期化しにくい 市場が活性化している今は買い手がつきやすいが、物件次第

鎌ケ谷市の市場を踏まえると、一般的な住宅地の物件であれば、売り先行でも極端に長期化するリスクは低いと私は感じています。

先ほど紹介した通り、2025年は取引が活性化している傾向があります。隣接都市からの流入需要も加わり、一般的な住宅地の物件であれば買い手がつきやすい環境が続いています。

ただし、これはすべての物件に当てはまるわけではありません。

市街化調整区域にある物件や、農地を含む土地、旗竿地や接道条件に課題がある物件などは、一般市場での売却に時間がかかる場合があります。こうした物件の場合は、買い先行で「いつでも売れる」と楽観的に考えると、後で苦労することになりかねません。

自分の物件がどのケースに当てはまるかは、早い段階で確認しておくことをおすすめします。

判断の分かれ目は「資金」と「時間的余裕」

売り先行・買い先行のどちらが向いているかは、主に以下の2点で判断できます。

① ローン残債の状況

現在の住宅ローン残債が多い場合、売却代金でローンを完済しないと次の物件の融資が難しくなるケースがあります。この場合は売り先行が基本となります。

一方、残債が少ない、または自己資金に余裕がある場合は、買い先行の選択肢も現実的になります。

② 生活のタイミング

子どもの入学・進学、転勤の時期など、引っ越しのタイミングに制約がある場合は、逆算して動く必要があります。「いつまでに引っ越せるか」を先に決めてから、売却・購入のスケジュールを組むのが現実的です。


まず「自分の状況」を整理することが先決

売り先行か買い先行かという問い自体、「自分の物件がいくらで売れるか」「ローン残債はいくらか」「次にどんな家を探したいか」が整理されていないと、答えが出ません。

住み替えを検討し始めた段階で、まず現状を整理することが大切です。

「まだ売るかどうか決まっていない」「何から考えればいいかわからない」という段階でも、この窓口ではご相談をお受けしています。鎌ケ谷市の市場感を踏まえながら、あなたの状況に合った進め方を一緒に整理します。

無理な営業や売却の勧誘は行いません。まずは情報収集の一環として、お気軽にご連絡ください。


出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(取引件数)、国土交通省 地価公示2025年(公示地価)

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